傍聴人
こんにちは。
あと17日でハタチなraisineです〜
昨日、裁判の傍聴に行ってきました。
初傍聴
きっかけは高校の世界史の大先生が、裁判の傍聴について語っていたことです。
以前の勤め先の高校で文化祭の出し物で「模擬裁判」なるものをしていたとか、
将来的に東大に進学することになる息子を連れて裁判傍聴に行き、息子の将来の方向が変わったとか、
いろいろなお話を聞いて、私は裁判傍聴に興味を持っていました。
行こうと思えば行ける距離にあった裁判所ですが、なんだかんだ忙しくて高校生の間は傍聴に行くことができませんでした。
思い立ったのは先週の土曜。
「よし、裁判傍聴に行こう!」
張り切って前日にリサーチしていると、
なんと、
裁判所土日お休みでした。
ウソーーン
まあ、そうよね、、
裁判官も休みたいよね、
ということで平日兼大学祭の関係で休講だった昨日・火曜日に裁判傍聴に行ってまいりました!
初めてだったので緊張しました。
初傍聴の裁判は、不法入国の外国人の裁判でした。
祖国の高齢な両親と妹たちのために、偽装パスポートで日本に入国し出稼ぎをしていた被告人。
スペイン語の同時通訳の裁判で、通訳のおじ(い)さんがひたすらかっこよかったです(ペラペラ感と、傍聴後退室するときにドアを押さえていてくれました)。
裁判の現場で通訳を任せられるって、相当な実力と信頼が必要なんだろうな〜
検察官は懲役2年・4年間の執行猶予を求刑し、判決もその通りになりました。
ただし裁判にかかった費用は被告人負担ではないことも付け加えられました。
この裁判を見て思ったこと、
それは
弁護人の弁護があっさりすぎんか・・・?ってことでした。
情状酌量として、
・不正入国当時、両親がすでに高齢だったこと、
・稼いだお金で被告人自身は贅沢な生活をしていなかったこと、
・反省していること
をあげていましたが、
ドラマや小説なんかで見かける迫真に迫る(?)弁護ではなく、淡々と述べている印象でした。
そのほか3つの裁判を傍聴しましたが、弁護人って大切な役割を果たすけど、複雑な立場だろうなと思いました。
傍聴人の私からして、「いやこれどう見ても被告人悪いでしょ」ってケースが実際ありましたし、多分これからもあると思います(強制わいせつとか覚せい剤取締法違反とか)
それでも弁護人は、被告人を弁護、守らなければいけない。まあそれがお仕事だからという事情もあるとは思いますが
自分の感情はひとまず置いて、目の前の人を守らなければいけない
たとえその人が人道に背くことをした人や超極悪人であっても、味方をしないといけない。
弁護人って、大変です。
印象的だったのは覚せい剤取締法違反の裁判で、
その日は2つの裁判を見たのですが、どちらの裁判も裁判長(同一人物)が被告人に「どうして薬物はいけないんですか」と問うていたことです。
裁判長はその質問を通して、被告人に考えさせようとしていたのだと思います。
私ごとですが、小中高校そして大学でひたすら「薬物だめ!絶対!!」と学んできました。
薬物をするとこんなに堕落してしまうんだよ、と(言いかた悪いですが)脅されてきて、
「薬物=ダメダメダメ!」という、世間一般からして正しい方程式が私たちの頭の中に植えつけられていると考えます。
でも教育を受ける子どもたちが、自分の頭で、自分の言葉で薬物を使ってはいけないわけをちゃんと考えなければ、手を染めてしまうかもしれない、と裁判長と被告人のやりとりを聞いて思いました。
最後に
裁判傍聴席にはいろんな人がいて、地域のマダムたちやその辺の工事現場から飛んできたんだぜ〜なんて格好のおじさんやスーツを着た法律関係の方らしき人など、多彩でした。
raisineは裁判が始まるまで・始まっても時々裁判所の中の様子を鉛筆でメモに描いていたので、そういう方向志望の学生に見られたかもしれません。笑
また機会があれば傍聴に足を運んでみたいです。
以上「傍聴人」でした〜